帯状疱疹

帯状疱疹(帯状ヘルペス)をご存知ですか?
身体の左右どちらか一方に、ピリピリと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状にあらわれる病気です。
帯状疱疹は、身体の中に潜んでいたヘルペスウイルスの一種、水痘ウイルスによって起こります。水ぼうそうにかかったことのある人なら、誰でも帯状疱疹になる可能性があります。
過労時、この時期ならインフルエンザにかかったり、風邪をひいたり、花粉症で眠れなかったり等々、身体が弱ったときなどに発症しやすくなります。
放置しておくと広がり、痛みが激しくなります。この場合は、入院して、抗ウイルス剤を毎日、点滴しなければならなくなります。
しかしながら、早期なら内服薬と外用薬で治療できます。悪化してからだと、治った後も、神経痛が残る場合もあります。
痛みを伴う発疹が出てきたら、早めに受診してくださいね。

蕁麻疹と侮るなかれ

かゆみを伴う発疹を蕁麻疹といいます。食べ物によるアレルギー反応で起こることが多く、比較的短時間で、消えてなくなるのが特徴です。寒冷や日光、物理的刺激に由来するものは慢性化しやすく、難治性の経過をとることがあります。
慢性化するものの中には、糖尿病や肝臓、腎臓の疾患、膠原病などの一症状であることもしばしば見られ、全身的な検索をする必要があるでしょう。
また、蕁麻疹がでたと医者へ行き、実は梅毒の一症状(バラ診)だったということもあります。なかなか治らない蕁麻疹?、発疹は充分、気をつけてください。

爪水虫(爪白癬)・白い爪

長期の間、水虫を放置していると、爪が変形し、変色したりします。これを爪水虫(爪白癬)と言います。普段は気にしていなくても、人前で裸足になると、恥ずかしいものです。
これまでは内服薬(ラミシール錠やイトリゾールカプセル)で治療してきましたが、半年内服し続ける必要があり、副作用(肝機能異常や胃腸障害)も心配でした。しかし、クレナフィンという外用薬が認可されました。これで高齢者や肝機能に障害のある方にも治療可能となります。また内服薬が怖いと言う方も安心して治療に取り組めます。人によって治療期間は異なりますが、一度、受診のうえ、ご相談ください。

疥癬

全身のかゆみと湿疹。アレルギー性の掻痒疹と診断され、抗アレルギー剤とステロイドの塗り薬を処方されるも、治るどころか、ますます症状が悪化する。
それは、疥癬かもしれません。ビゼンダニによる皮膚感染症の事です。
疥癬トンネルをみつけ、虫を検出することで診断できます。 新型コロナに効果があるのではないかと言われたイベルメクチンを内服することで軽快します。 心配な方、お近くの皮膚科へ受診してくださいね。

チャドクガと虫刺され

チャドクガと虫刺され

暖かくなり、虫刺されの被害が続出しています。

市販薬で治る場合が、ほとんどですが、毒針が刺さったままだったり、刺された跡が化膿したりすると、難治性になります。毒針を抜く処置が必要だったり、抗生物質を内服しなければ治りません。

この時期、こわいのは毛虫、特にチャドクガ(茶毒蛾)の幼虫です。触れた場合はもちろん、チャドクガの残した毒針がある葉っぱなどを触っただけでも、難治性の掻痒診ができます。ガムテープなどで毒針を除去し、ステロイドの軟膏を塗らなければなりません。林や森などでは気をつけてください。