高血圧の方、減塩しましょう

高血圧患者さんの減塩目標は、1日6g未満です。ところが、日本人の平均摂取量は9gを超えていると報告されています。

日本人の好む、お味噌汁やお漬物、調味料の塩や醤油が原因と考えられます。例えば、お味噌汁1杯で、2.2gの塩分が含まれています。
即席ラーメンでは 5.6gですよ。これで、もう7.8gです。

事実、コントロール不良の方の食事内容を聞いてみると、白米、お漬物、お味噌汁、卵焼き、たらこと朝だけで、軽く6gを超えていました。
これでは、いくら降圧剤を飲んでも、効果ありません。

進歩する糖尿病の治療

Ⅱ型糖尿病を患い、血糖値コントロールが不良になると、以前はインシュリンの自己注射が必要になり、その手技はやっかいなものでした(自分で血糖値を測定し、インシュリン量を表を参考に、適量、自分でインシュリンをうつ)。

現在は、内服治療がめざましい進化をとげ、自己注射する方が減っています。以前からある、肝臓の糖新生を抑制するビグアナイトやインスリン抵抗性を改善するビグアナイトにくわえ、腎臓の糖再吸収を阻害するSGLT2阻害剤やインスリン分泌促進とグルカゴン分泌抑制し、血糖を改善するDPP4阻害剤などです。事実、当院においても、何人かの患者様はインシュリンの注射を止めることができました。

さらに、GLP-1受容体作動薬が開発されました。今まで注射薬だけだったのが、経口薬も承認されました。よりインスリン分泌を促進し、腸管にも作用し、体重減少させる薬剤です。当院では、これらの薬を組み合わせ、活用することにより、増加する糖尿病に対応していこうと考えています。
でも、いくら薬がよくなっても、暴飲暴食しているようではよくなりませんよ。

慢性腎機能障害の貧血

糖尿病を長年患ったり、高血圧がコントロールできてなかったり、尿酸が高いまま放置したりすると腎機能障害をおこします。

腎臓は、尿を作る働きの他に、エリスロポエチンという物質を作り、造血を助けたりする仕事を担っています。従って、腎機能障害が進むと貧血になります。これまでは、エリスロポエチンを定期的に注射で投与し、治療してきましたが、最近は、内服薬で改善することもできます。
比較的、副作用も少なく、貧血が改善し、症状も軽快します。

腎機能が悪く、貧血症状(めまいや立ち眩み)でお悩みの方、ご相談ください。